認知症になっても「自分の人生」を手放さないために——意思決定を守る備え
「もし自分が認知症になったら、家族や周りに迷惑をかけるかもしれない」
それ以上に、「お金の管理」「住む場所」「受ける医療」など、人生の大事な決定を自分で決められなくなることが怖い・・・。この不安は、とても自然なものです。
一方で、できることはあります。大切なことは、症状が出てから慌てて考えるのではなく、元気なうちにしっかり準備しておくことです。
今回は、認知症に備えるうえで外せない視点を、できるだけ分かりやすく整理します。
1. まず「何が怖いのか」を書きだしてみましょう ~ 不安の正体とは?
「意思決定権を奪われる」と感じるとき、多くの場合はそれは漠然とした不安です。しかし、実務的には次のように分けて考えると、対策が立てやすくなります。
不安を分解する
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お金:銀行口座・支払い・資産の管理をどうするか
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住まい:自宅を維持するのか、施設を検討するのか
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医療・介護:治療方針、入院、介護サービスの選択
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書類と手続き:役所、契約、相続、死後の手続き
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家族関係:「誰が、どう決めるか」
ここが曖昧なままだと、いざという時に「家族が揉める」「支払いが滞る」「自分の意志に反する」ことになりかねません。
不安を分解して、優先順位を付けて、順番に手当てしていきましょう。
2. 任せる相手を決めるだけでは足りない——「任せ方」を先に決めましょう
認知症対策というと、「誰に任せるか」だけに意識が向きがちです。ですが、本当に重要なのは「どういう条件で、どういう範囲を、どう決めるか」という「任せ方」です。
そのために役立つ考え方として、例えば次のような制度・枠組みがあります。
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任意後見(任意後見人):将来に備えて、判断能力が低下したときの支援者や支援内容を事前に決めておく
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成年後見(法定後見):判断能力が低下した後に、家庭裁判所が後見人等を選ぶ仕組み
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家族信託:資産の管理・承継のルールを契約で決めておくという考え方(財産の管理・活用の整理)
実際に「NPO法人 事業承継と認知症を考える会」でも、後見(任意・成年)や家族信託の相談を含め、財産管理・認知症・相続など幅広いテーマを扱っています。
3. 「希望を言語化して残す」エンディングノート
制度や契約が整ったとしても、そこにあなたの価値観(どう生きたいか)が入っていなければ、結果として望まない選択になり得ます。
そこで役立つのが、エンディングノートや生前手続きの整理です。
書くべきこと(立派な文章である必要はありません)
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延命治療はどう考えるか
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住まいは「自宅優先」か「安全優先」か
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施設の条件(場所/予算/家族との距離)
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大事にしたい日常(趣味、食事、会いたい人)
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家族へ伝えたいこと、望まないこと
これがあるだけで、周囲は「本人の意思に沿って判断する」軸を持てます。つまり、意思決定権を奪われるのではなく、引き継がせることが可能になるのです。
ひとりで抱え込まないでください。まずは無料相談から。
認知症の備えは、怖さがあるほど先延ばしになりがちです。
「NPO法人 事業承継と認知症を考える会」では、NPOとして無料でサービスを提供しています。相続・事業承継・家族信託など、幅広いテーマの相談に対応しています。
まずは、あなたの不安を整理し、「自分の人生を自分で守る設計図」を一緒に作りましょう。
NOCでは、認知症対策に関するご相談を、無料でお受けしています。
「認知症になっても自分の意思を守りたい」
「家族に迷惑をかけない準備を今から始めたい」
といった段階でも構いません。
まずは、あなたの不安をお聞かせください。
最適なプランをご提案いたします。
ご相談は無料です。お気軽にお問合せください。